NBAブルズ・Pガソル ジカ熱不安で五輪辞退の可能性も

[ 2016年6月1日 05:30 ]

リオ五輪の辞退を示唆したスペイン代表でブルズのP・ガソル

 NBAブルズのセンターで、男子バスケットボールのスペイン代表としてリオデジャネイロ五輪に出場する予定だったパウ・ガソル(35)が30日、ジカ熱感染への不安を理由に出場辞退の可能性を口にした。「健康への不安を感じている何人かの選手からは辞退するかもしれないと言われている。だから私一人がこのようなことを口にしても驚くべきことではない」と語ったもので、昨年の欧州選手権で優勝して出場権を得たスペインの複数の選手が五輪から距離を置く異例の事態となった。

 ガソルはレイカーズ時代の09年と10年にコービー・ブライアント(37)らとともにファイナル制覇に貢献。五輪でも過去2大会連続で銀メダルを獲得している。医師の母を持つ知性派とあってその影響力は大きく、各国の選手に辞退の動きが広がっていく可能性もある。

 ジカ熱は妊婦が感染した場合には生まれた子供に小頭症を引き起こす可能性があるとされており、ガソルは「情報を全て公開することが大切だ」と主張。ジカ熱問題は建設工事の遅れ、環境汚染とともに、リオデジャネイロ五輪にとってやっかいな“障害物”となってきた。

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2016年6月1日のニュース