桃子　古閑からのエールに応えた「熊本には中途半端な女はおらんけん」

ホールアウト後、熊本地震被災者支援のサイン会を行う上田桃子

女子ゴルフツアー・フジサンケイ・レディース第１日

（4月22日 静岡県伊東市　川奈ホテルゴルフコース富士コース＝６３６７ヤード、パー７２）
　複雑な気持ちをはらんだティーオフだった。熊本市出身の上田は「前半の３ホールは力みが強くて、球もずっと左につかまっていた」となかなかチャンスをつくれなかった。

　だが、４番で３メートルのパーパットを沈めてピンチを切り抜けた後、５番パー５でグリーンエッジからのアプローチを１メートルに寄せてこの日初めてのバーディー。「５番で少し落ち着いて、そこからは良い内容のゴルフができた。精いっぱいやったと思う」と４アンダーまで伸ばし初日を終えた。

　開幕前の２０日に同郷の先輩・古閑美保からメッセージを受け取った。「（試合に）出るからには中途半端なことをしたらいかん。熊本には中途半端な女はおらんけんね」。被災地を離れてゴルフをすることへの？藤はあったが、目が覚めた。「情けないゴルフはできない。とにかく今はやれることをやらなきゃ」と改めて決意を口にした。