日馬「ケガじゃないからね」退院即稽古 2場所連続Vへ急ピッチ

[ 2016年1月6日 05:30 ]

稽古する日馬富士

 大相撲の初場所(10日初日、両国国技館)に向けた伊勢ケ浜一門の連合稽古が5日、東京都墨田区の友綱部屋で行われ、左膝にうみがたまる炎症の蜂窩(ほうか)織炎を発症して入院していた横綱・日馬富士(31=伊勢ケ浜部屋)が早朝に退院して即参加した。2場所連続優勝に向けて急ピッチの仕上げに入った。

 気合の稽古合流だ。朝まで病院のベッドの上にいた日馬富士は退院して午前9時に稽古場入り。四股などで体を温めて土俵に入ると、十両の大栄翔、旭大星、大翔丸、旭日松、剣翔を次々と指名した。計21番取って20勝1敗。新年初稽古でたっぷりと汗を流した。

 昨年末に左膝に蜂窩織炎を発症し、年明け早々に入院した。3日に予定されていた毎年恒例の出雲大社相模分祠(ぶんし、神奈川・秦野市)の参拝も欠席。場所直前の入院を心配する声もあった。そんな周囲をよそに、日馬富士は「ケガじゃないからね。点滴を打って、注射を6回打っただけ。(うみを出すための)切開もしてない。(騒がれるのが)恥ずかしいよ」と苦笑い。あくまで大事を取っての入院で、炎症に伴う発熱も「そんなにひどくなかった」と軽症を強調した。調整の計画が狂うことも懸念されたが、「もともと1、2、3日は休みだったから」と気にする様子はなし。正月休みを過ごす場所が自宅から病院になっただけで、「変わらないよ」と体調に不安はない。

 今場所もチケットの売り上げは好調で、既に空席があるのは15日中7日だけ。日本相撲協会の担当者によると「昨年より速いペースで売れている」人気ぶりだという。昨年11月の九州場所で2年ぶりに優勝した日馬富士にとっては、12年名古屋場所と秋場所を制して以来の2場所連続優勝に注目が集まる大事な場所だ。6日の連合稽古も参加する予定。連覇に向けて最後の仕上げに入る。

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2016年1月6日のニュース