優作、首位浮上!東北福祉大の後輩に負けない「僕らが壁に」

[ 2015年11月22日 05:30 ]

18番、イーグルパットを決めガッツポーズする宮里優作

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第3日

(11月21日 宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 4位から出た宮里優作(35=フリー)が1イーグル、6バーディー、1ボギーの64をマークして通算12アンダーで単独首位に浮上した。2打差のリードで臨む最終日に昨年4月の東建ホームメイトカップ以来のツアー通算3勝目がかかる。11位スタートの松山英樹(23=LEXUS)は67で回り通算8アンダーで4位につけた。

 560ヤードの18番パー5。残り235ヤードの2打目。宮里は17度のUTを強振した。グリーン左方向に飛び出した球は「カットが強すぎて」右に流れた。そして右サイドに切られたカップの奥2・5メートルに止まった。スライスラインをねじ込むと力強く拳を握った。

 「どうしても入れたいという気持ちで気合を入れた。やはり1打でも差は多い方がいい。最終ホールは攻めた」。今季4個目のイーグルで締めくくり今季の自己ベスト、この大会の自己ベストに並ぶ64。2打差をつけて昨年の日本シリーズ第2日以来の首位に立った。

 この日は練習仲間の後輩・額賀と同組になり「リラックスできた」。ツアー屈指の飛ばし屋には「30ヤードくらい置いて行かれる」ため、ティーグラウンドでは額賀のスイングを見ないようにしてマイペースを貫いた。

 1番で3パットしたが「2番からパットのタッチが合ってきた」と2、3番で連続バーディー。12番は左の林に入れたが、横に出して150ヤードからピン4メートルにつけてパーを拾った。額賀、もう一人の同伴競技者池田がともにスコアを伸ばしリズム良く回れたことも好スコアに結びついた。

 2位に藤本、4位に松山、池田がおり東北福祉大の後輩に追われる展開。中でも松山には「一番怖い存在。ディフェンディングチャンピオンとしてしっかりやっているし大変な中でスコアを伸ばしてくるのはさすが」と特別な警戒感を示したが「先輩風を吹かせるわけじゃないけど、僕らが壁にならないと彼らも成長しない」と余裕を見せた。

 最終日最終組は今季3度目。今季は8回もトップ10入りしながら勝利がない。1年7カ月ぶりのツアー通算3勝目へ機は熟している。最終日は雨予報。「ウエットな状況だからフェアウエーキープが大事。自分のスイングリズムを守れるかがポイントだと思う」と冷静に戦略を練っていた。

 ▼3位・額賀辰徳 同伴の2人に引っ張られた感じ。(宮里)優作さんも(池田)勇太も良いプレーをしていたから。あしたは自分がやれることをしっかりやるだけ。(初の最終日最終組に)

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