北の湖部屋力士衆 師匠を思い土俵へ ロシア出身・大露羅「悲しい」

[ 2015年11月22日 05:30 ]

師匠に白星をささげたかった北太樹だが、敗れて肩を落とす

北の湖理事長死去

 北の湖部屋の力士たちが口をそろえて語る師匠、北の湖理事長は「思いやりにあふれる人」だ。幕下・鳰の湖は病院で付き添った20日昼頃、理事長から「俺のことはいい。いい相撲を取れ。お前の相撲なら負けない」と逆に励まされたという。この日の取組で弔いの白星を挙げて号泣した。

 ロシア出身の三段目・大露羅は入門2年目から14年間も理事長の付け人を務めた。「強くならなくても、人間は頑張るのが当たり前。頑張るのが一番。そう教えてもらいました。この3日間は(理事長の体調が)良くなっていたのに急に崩れるとは思わなかった。悲しい」と目頭を押さえた。

 幕内の北太樹は負け越しが決まったが「あと一日、いい相撲を取って終わりたい」。北の湖部屋所属として出場できる最後の取組に気合を込めた。

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2015年11月22日のニュース