ロムー氏死去…W杯最多15T、元オールブラックスのウイング

[ 2015年11月19日 05:30 ]

95年のW杯イングランド戦で突進するロムー氏(AP)

 ラグビーの元ニュージーランド代表で大型ウイングとして活躍し、95、99年W杯に出場したジョナ・ロムー氏が18日、オークランドで死去した。40歳だった。死因は不明だが、同氏は長年、腎臓機能の低下に苦しんでいたことで知られている。

 ロムー氏は94年に19歳で同国代表に初選出され、95年W杯南アフリカ大会では7トライを記録。特に準決勝イングランド戦で1メートル96、110キロ超の体格を生かして相手をなぎ倒しながら奪ったトライシーンは、今月1日の国際統括団体ワールドラグビーの年間表彰式で、今大会の日本―南アフリカ戦などとともに「W杯最高の瞬間」部門にエントリーされた。99年ウェールズ大会では歴代1位の1大会8トライをマーク。100メートル10秒台の快足を生かして奪ったW杯通算15トライは、今大会で南アフリカのウイング、ハバナに並ばれるまで単独最多だった。

 一方で95年末に腎臓の病気であるネフローゼ症候群と診断され、04年には腎臓の移植手術を受けた。05年に復帰もケガに悩まされて07年に引退。09年からは19年W杯日本大会の親善大使も務めていた。

 ◆ジョナ・ロムー 1975年5月12日、ニュージーランド・オークランド生まれ。94年の香港セブンズで世界的に知られる選手となり、同年のフランス戦で同国代表最年少記録となる19歳45日で初キャップを獲得。W杯通算15トライ、1大会8トライはいずれも歴代最多タイ記録。代表通算63試合で37トライを記録した。ポジションはウイング。現役時のサイズは1メートル96、119キロ。

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2015年11月19日のニュース