さくら 6歳下キャディーと“復縁”で米ツアー初V狙う

[ 2015年11月5日 05:30 ]

有馬キャディーと新コンビを組んだ横峯さくら

TOTOジャパンクラシック~伊勢志摩~

(11月6日 三重県志摩市・近鉄賢島カンツリークラブ)
 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で日本ツアーも兼ねる「2015TOTOジャパンクラシック~伊勢志摩~」は6日から3日間、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブで開催される。横峯さくら(29=エプソン)は4日、プロアマ戦で18ホールをラウンド。8年前にタッグを組んだことのあるキャディーと“復縁”し、米ツアー初優勝を狙う。第1ラウンドの組み合わせが決まり、渡辺彩香(22=ユピテル)はレキシー・トンプソン(20=米国)との日米飛ばし屋対決となった。

 まだ新婚のはずの横峯が新たなパートナーを引き連れていた。しかも6歳年下の好青年。「前は未成年だったし、頼りなさげなところもあったけれど…。年を重ねて、いい大人になりましたよね」。細身な体形は同じでも、背がグンと伸び、幼かった印象が消えた青年をまぶしそうに見た。

 とはいっても、それは週刊誌を騒がせるネタではなく、ゴルフでの話。父・良郎氏やマネジャーらがキャディーを務めることが大半だった横峯は08年以降、基本的にプロキャディーのジョン・ベネット氏一筋だった。だが話し合いの末、「別々の形に」と2週前の台湾選手権を最後にコンビを解消。前週のブルーベイLPGAはハウスキャディーを起用したが簡単な英会話も成り立たず「全部自分でやったので大変だった」と苦労した。そこで今回、07年の5月から最終戦までバッグを担ぎ、賞金ランク2位をアシストした有馬境佑(けいすけ)さん(23)に再び大役を託したのだ。

 良郎氏主宰の「さくらアカデミー」出身の有馬さんは現在、プロを目指し新南愛知CCで研修中。07年当時も一緒にラインを読むなど協力しており、プレー面でのバックアップを期待できる。何より8年ぶりのコンビにも「あんまりブランクは感じない」と気心が通じ合っているのが一番だ。

 信頼できる相手を起用したのは、今大会に懸ける意気込みとみていい。本格参戦1年目の今季はベスト10入りが1回で賞金ランクは50位。「目標だった米ツアー1勝をしたい。ここは日本ツアーでもあるからホーム的なところもある。優勝を目指して頑張りたい」と地の利を最大限に生かすつもりだ。昨年は1打及ばず4位。届きそうで届かなかった優勝を逃した悔しさは忘れていない。勝手知ったる場所、なじみ深いツアー風景の中、横にいるのは気の置けない“年下の男の子”。米ツアー初勝利への距離は一気に縮まった。

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2015年11月5日のニュース