川内　ＮＹＣマラソン６位健闘　リオ五輪選考、福岡国際に弾み

ニューヨークシティー・マラソンで６位に入った川内（ＡＰ）

　ニューヨークシティー・マラソンは１日、ニューヨークで行われ、スローペースとなった男子で川内優輝（２８＝埼玉県庁）が２時間１３分２９秒で６位と健闘。リオ五輪代表選考レースの１２月の福岡国際に弾みをつけた。スタンリー・ビウォット（２９＝ケニア）が２時間１０分３４秒で優勝。女子はメアリー・ケイタニー（３３＝ケニア）が２時間２４分２５秒で２連覇となった。

　川内は３２キロすぎまで先頭集団に加わったレースに手応えをつかんだ。これまでは早い段階で脱落し、２年連続で１１位。今回はタイムこそ平凡だったが、揺さぶりに耐えた。残り１０キロの下りではアフリカ勢のスピードの切り替えに引き離されたものの「先頭集団にいてあのスパートを感じるのは違う」と貴重な経験も得た。１３年の今井正人（トヨタ自動車九州）に並ぶ「日本人最高順位の６位以内」という目標はクリア。代表選考会を兼ねた１２月の福岡国際に向けて「自分は世界が相手。積極的な走りで３位以内を目指す」と意気軒高だった。