山口茜 逆転で2年ぶり優勝!リオ五輪へポイント稼いだ

[ 2015年11月3日 05:30 ]

バドミントンのビットブルガー・オープンの女子シングルスで優勝し、メダルを掲げる山口茜

ビットブルガー・オープン最終日

(11月2日 ドイツ・ザールブリュッケン)
 女子シングルスで世界ランキング10位の18歳、山口茜(福井・勝山高)が同17位のブサナン・オングムルングパン(タイ)に逆転勝ちで優勝した。13年のスーパーシリーズ、ヨネックス・オープン・ジャパン以来の優勝。今大会はスーパーシリーズより格付けが1つ下だが、5月に始まった1年間の五輪出場権をかけたレースで貴重なポイントを稼いだ。

 辛抱強く流れを呼び込んで頂点に立った。18歳の山口は硬くなったという序盤から立て直して逆転勝利。「決勝まで行って勝てたことが自信になる」と収穫を口にした。

 第1ゲームは緊張でショットが乱れて16―21で落とした。流れを変えたのは第2ゲーム。競り合いの展開で根負けせず、丁寧なショットを心掛けた。「ミスをしないようにやっていたら流れがきた」という。21―14で奪うと、最終ゲームは開始から8連続得点で主導権を握り、押し切った。

 スーパーシリーズより格付けが1つ下の大会ながら、きっちりポイントを稼いだ。女子シングルスの出場枠は38。1カ国最大2人が出場できるが、そのためには来年5月まで行われる五輪選考レースで、上位16人までに2人がランクインしなければならない。山口は現在、日本勢2番手の10位。「勝負どころで我慢できたのは評価したい。大会は続くので、一つ一つ頑張っていきたい」と先を見据えた。

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2015年11月3日のニュース