車いすラグビー日本、世界4位の実力通り“順当”連勝

[ 2015年10月30日 05:30 ]

<日本・韓国>攻め込む池(左)

 車いすラグビーのリオデジャネイロ・パラリンピック予選を兼ねたアジア・オセアニア選手権は29日、千葉ポートアリーナで開幕し、4大会連続の出場を目指す日本は1次リーグでニュージーランドを47―35、韓国を78―14で破り、連勝発進した。大会は既にリオ大会出場を決めているオーストラリアを加えた4カ国が参加。オーストラリアを除いた最上位国が出場権を得る。1次リーグは2回戦総当たりで、11月1日に上位2チームによる決勝が行われる。

 ロンドンで4位、世界ランク4位の日本が順当に連勝発進。荻野晃一ヘッドコーチは「どういう試合をやるかを重要視していたので、プラン通りにできて良かった」と及第点を与えた。リオで悲願のメダル獲得を目指す日本にとって出場権獲得は必達目標。さらにロンドン大会金メダルのオーストラリアをどこまで追い詰められるかが、1年後の大舞台へ試金石となる。16日まで英国で開催された大会では2度対戦し、62―65、55―60と肉薄した。2試合で計43得点を稼ぎ出したエースの池崎大輔も「平常心を保てばいい試合ができる」と、まずは30日の対戦を見据える。日本代表のW杯での活躍で「ラグビー」に注目が集まる中での今大会。池崎も「便乗して盛り上げたい」とさらなる活躍を誓った。

 ▽車いすラグビー プレーは1チーム4人で行われ、障がいレベルによって0.5~3.5点の7クラスに分類された選手の合計が8点以内に制限される。男女混合で、女子選手1人につき0.5点の追加が許される。各ピリオド8分の4ピリオド制。コートはバスケットボールコートを使用。ボールを保持してゴールポスト内のゴールラインを越えると1点が入る。相手に体当たりするタックル、ボールを前にパスすることは可能だが、細かい時間制限ルールが定められている。

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2015年10月30日のニュース