大野2年ぶり金メダル!リオ五輪代表争いのライバル中矢下す

[ 2015年8月26日 22:19 ]

柔道の世界選手権男子73キロ級で、中矢力(下)を破り優勝した大野将平

 柔道の世界選手権第3日は26日、カザフスタンのアスタナで行われ、日本人同士の決勝となった男子73キロ級は、一昨年覇者の大野将平(23=旭化成)が決勝で2連覇を狙った中矢力(26=ALSOK)に優勢勝ちし、2年ぶり2度目の優勝。日本男子今大会初の金メダルを獲得した。

 大野は準決勝までオール一本で決勝に勝ち上がり、五輪代表争いをするライバル・中矢との決勝戦では、1分半すぎに右の大外刈りから左の小外刈りに変化。技ありを奪った。

 一昨年の大会でオール一本勝ちで優勝。だが、世界一になった直後に部内暴力事件が発覚し、3カ月の登録停止処分を受けた。昨年は汚名返上に気負い4回戦負け。背水の陣で臨んだ大会で再び一番輝くメダルを手にした。

 ▼大野将平の話 勝因は自分の持ち味を出し切れたこと。1試合5分間で全てを出し尽くそうと思った。素直にうれしいが、まだ気の抜けない状況だ。(五輪代表争いをリードしたつもりは)全くない。最後まで自分の柔道を貫いていく。

 ▼中矢力の話 調子はすごく良かった。最後の詰めが甘かった。相手(大野)の方が研究で上回っていた。これでリオ五輪が決まるわけではないので、もう一度やり直したい。

 ▼井上康生・日本男子監督の話 日本人同士が世界の決勝で最高峰の闘いをしてくれた。大野は豪快かつ緻密な柔道で、中矢は初戦から気合の入った、そつのない柔道だった。今後も2人は最高峰の闘いを繰り広げるだろう。

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2015年8月26日のニュース