新井 右足だけ野球仕様スパイク 自慢の武器で表彰台だ!

[ 2015年8月26日 09:15 ]

09年大会銅メダルの村上幸史以来の表彰台を狙う男子やり投げ新井涼平

世界陸上第5日 男子やり投げ

(8月26日 中国・北京 国家体育場)
 ビッグスローの秘密は足元にあり――。26日の男子やり投げ決勝で、09年大会銅メダルの村上幸史以来となる表彰台を狙う新井涼平(24=スズキ浜松AC)が、右足だけ野球用のスパイクからヒントを得た特殊スパイクを使用していることが分かった。

 野球用は、やり投げ用よりも甲の部分がスネ側に向かって長くひも穴の数も多い。スパイクを製作したミズノ関係者は「投てき時の右足の着地から蹴り出しまでの動作をスムーズにしています」と説明した。

 中学では野球少年で、国士舘大時代から野球仕様のスパイクを愛用している。24日の予選では3投目に84メートル66をマークし、全体2位で決勝に駒を進めた。会場の助走路が硬く「助走を抑えて投げている。もっと上げられる」と決勝はパワー全開。「全力で反対側のスタンドに、やりを届かせます」。左足もマジックテープの数が通常より1本多い計3本で、よりフィット感を高めている。万全の足元から放たれたやりは、ライバルにも重力にも屈しない。

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2015年8月26日のニュース