22年冬季五輪は北京!史上初のW開催、3大会連続東アジア

[ 2015年8月1日 05:30 ]

2022年冬季五輪の開催都市を北京と発表するIOCのバッハ会長

 国際オリンピック委員会(IOC)は31日、クアラルンプール(マレーシア)での総会で、22年冬季五輪の開催都市に北京(中国)を選んだ。夏季五輪(08年)と冬季五輪の両方を開催するのは北京が初めて。最終プレゼンテーションでは習近平・国家主席がビデオメッセージで全面支援を約束し、NBA元ロケッツの姚明(34)が壇上で中国の冬季五輪にかける熱い思いを訴えた。

 ただし圧勝と予想されていた投票では44対40。格下と思われていたアルマトイ(カザフスタン)との差はわずか4票しかなかった。この背景にはスキー競技が北京市内から60キロ離れた延慶県と140キロ離れた張家口市に分散されることへの懸念や、08年の夏季五輪からくすぶる人権問題への批判などが影響したものとみられている。

 アルマトイは、半径30キロ以内に全ての競技場を設置するコンパクト五輪を前面に打ち出して北京に対抗した。しかし中国同様にカザフスタンも人権問題を抱えており、善戦はしたものの逆転するまでには至らなかった。

 今回の招致レースは6都市が立候補したが、開催費用への不安が高まりオスロ(ノルウェー)ミュンヘン(ドイツ)など欧州の4都市が撤退。いびつな形で2都市だけが残り、どちらが選出されても夏と冬を合わせて3大会連続でアジアでの五輪開催が決まっていた。

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2015年8月1日のニュース