シンクロ日本 銅メダルの背景 鬼コーチと危機的状況

[ 2015年7月28日 07:49 ]

デュエットに続きチームでも銅メダルを獲得した日本(AP)

水泳世界選手権第4日

(7月27日 ロシア・カザニ)
 シンクロナイズドスイミングのチーム・テクニカルルーティン(TR)決勝が行われ、日本(乾、三井、中村、箱山、吉田、中牧、丸茂、小俣)は92・4133点で3位となり、今大会2つ目の銅メダルを獲得した。

 厳しすぎる練習に音を上げ、今年代表から2人が離脱。控えがいなくなった状況に井村コーチは「病気とケガはするな」と注意を促した。補欠はゼロながら「みんな責任感を持っている。まとまったいいチーム」と危機的状況が思わぬ効果をもたらし、お家芸復活に少しずつ前進していった。

 前日は乾と三井が獲得した銅メダルを選手全員に触らせ「チャンスがあるんだから自分たちの手で獲ってきなさい」と選手を鼓舞。いつもは厳しい井村コーチだが「(予選4位から)逆転したから点数をつけて80点」と選手を称えた。1年後のリオデジャネイロ五輪に向け、日本が確実に復活への階段を上り始めた。

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