錦織、8強進出!ウィンブルドン前哨戦で芝に手応え「いい感触」

[ 2015年6月19日 05:30 ]

2年連続で男子シングルスベスト8に進出した錦織

男子テニス ゲリー・ウェバー・オープン 錦織7―5、6―1ブラウン

(6月18日 ドイツ・ハレ)
 シングルス2回戦で第2シードの錦織圭(25=日清食品)は世界ランキング114位のダスティン・ブラウン(30=ドイツ)を7―5、6―1のストレートで下し、2年連続となる8強入りを決めた。相手の強烈なサーブに苦しみながらも、第1セットの第11ゲームで初めてブレークを奪うと勢いに乗った。19日の準々決勝では同51位のイエジ・ヤノビチ(24=ポーランド)と対戦する。

 地力に勝る錦織がトリッキーなくせ者をねじ伏せた。果敢なネットプレーやドロップショットで観客を沸かせたのは地元のブラウン。しかし、相手に踊らされることなく冷静に対応した錦織は68分で勝利を手にした。「自分にとっては凄く良い試合だった。リターンが素晴らしかった。サーブもとても良かった」と満足そうに振り返った。

 長いドレッドヘアが特徴的なブラウンは1メートル96の長身を生かしたビッグサーバー。第2サーブでもダブルフォールトを恐れずに200キロを超えるボールを打ち込む。昨年のこの大会で当時世界1位のナダル(スペイン)に勝った経験もあり、波に乗せるとやっかいな選手。錦織は予測不能な初対戦の相手を「サーブがいいし芝でいつも活躍している」と警戒していた。

 第1セットは互いにサービスキープを譲らず我慢の展開だった。錦織は第11ゲームで鋭いリターンエースを決めるなど、初めてブレークに成功。試合の主導権を引き寄せ、第2セットは第2ゲームから6ゲームを連取して押し切った。ブラウンが横っ跳びで返したショットに追いつきポイントを取ったり、背面の股抜きショットを打ったりと魅せるテニスでも負けなかった。

 19日の準々決勝では世界51位のヤノビチと対戦する。2メートル3のビッグサーバーで、13年のウィンブルドン選手権で4強入りするなど芝を得意とする難敵だ。錦織は今大会、ダブルスを含めて3試合を消化し「コートの上ですごくいい感触だった」と手応えをつかんでいる。芝との相性を深める日本のエースがウィンブルドンへの足掛かりをつかむ。

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