錦織 芝シーズン“初戦”競り勝ち「次につながる」ストレート突破

[ 2015年6月17日 05:30 ]

フォアハンドでリターンする錦織(AP)

テニス ゲリー・ウェバー・OP

(6月16日 ドイツ・ハレ)
 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープンは16日、ドイツのハレで行われ、シングルス1回戦で第2シードの錦織圭(25=日清食品)は世界ランキング29位のドミニク・ティエム(21=オーストリア)に7―6、7―5で競り勝った。全仏オープンで8強入りを果たし、迎えた芝シーズンの初戦。ウィンブルドン(29日開幕、英国)の前哨戦となる今大会で、2回戦は世界114位のダスティン・ブラウン(30=ドイツ)と対戦する。

 今季初めての芝コートの一戦は「最高ではなかった」と認める内容だった。それでも要所をきっちり締めた錦織は、勢いのある21歳のティエムを退けた。「勝つことが目標だった。タフな試合に勝てたので次につながる」と笑みを浮かべた。

 立ち上がりは第1サーブの成功率が低く、なかなかリズムをつかめなかった。日本男子82年ぶりに8強入りしたクレーコートでの全仏オープンからウィンブルドンまで中3週間。大会後は一度拠点を置く米国に戻り、英気を養った上で再び欧州に舞い戻った。クレーコートとは対照的に球足の速い芝に慣れるためには時間が必要。ストローク戦で打ち負ける場面もしばしばあった。それでも崩れなかった。第1セットは3度あった相手のセットポイントをしのぎ、タイブレークの末に奪取。第2セットも第12ゲームをブレークしてストレート勝ちした。

 ダブルスにも出場したように、今大会は「より多くの試合をこなすこと」が大事なテーマ。この後に控える聖地での決戦を見据えながら、芝で重要度を増すサーブの精度を高め、より威力を発揮するネットプレーの精度向上に努める。

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2015年6月17日のニュース