新国立競技場の大幅変更は「非現実的な選択肢」建築事務所が警告

[ 2015年6月14日 05:30 ]

 20年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)の建設問題で、デザインを手掛けた英国の建築事務所の担当役員、ジム・ヘベリン氏(46)が12日、「2年以上かけて建設を待つだけのデザインにたどり着いた。大幅に変更すれば、おそらく1年はかかる。非現実的な選択肢」と警告した。

 新国立競技場をめぐっては工期や建設費の見積もりが甘く、文部科学省は開閉式屋根の設置を大会後に先送りする方針を示している。

 同氏は「開閉式屋根は主に五輪後の利用を想定したもので(先送りは)合理的」と理解を示した。「この夏に(業者との契約などを)決断しないと完成が間に合わない。それこそ最大のリスクだ」と訴えていた。

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2015年6月14日のニュース