ウォリアーズ敵地で快勝、タイに ジェームズ血染めの奮闘も

[ 2015年6月12日 14:17 ]

先発して22得点を挙げたイグダーラ(AP)

 NBAファイナルは11日、オハイオ州クリーブランドで第4戦を行い、ウォリアーズがキャバリアーズを103―82(前半54―42)で下して2勝2敗。1勝3敗となっていればファイナルの優勝確率は0%(過去32チーム、すべて敗退)になっていたが、敵地で勝利をもぎとってホームアドバンテージを取り戻した。

 第4戦でスティーブ・カー監督(49)はセンターのアンドリュー・ボーガット(30)に代えて本来シューティング・ガードのアンドレ・イグダーラ(31)を今季初めて先発で起用。これが見事に功を奏し、イグダーラは3点シュート4本などでステフェン・カリー(27)に並ぶ22得点をマークした。

 守っても第3戦まで平均41・0得点を稼いでいた相手の大黒柱レブロン・ジェームズ(30)を20得点に抑え込み、好守両面でチームに貢献。米国代表経験もあるイグダーラは「先発だけでなくベンチから出た選手も同じテンポとIQの高いプレーを維持していた」と胸を張った。

 同選手は76ersとナゲッツ時代を含め昨季まで出場した全758試合で先発。今季は若手のドレイモンド・グリーン(25)に先発の座を譲っていたが、大舞台では本領を発揮した。カー監督は先発変更の理由を「スピードを重視した。負けたけれど第3戦の終盤の内容は良かったのでその面々でいくことにした」と説明。リバウンド本数では44―49と劣っていたが、その分をFG成功率(46・8%)や3点シュートの成功本数(12本)で上回って勝利につなげた。

 先発平均身長(202・8センチ)で4センチのアドバンテージがあったキャバリアーズは、ウォリアーズの「スモール・ラインアップ」を見て2メートル16のモズゴフにボールを集めたものの、第4Qは12―27と失速。頼みのジェームズは第2Q7分17秒、カメラマンと激突し、後頭部をカメラにぶつけて裂傷を負うなどこの日はけがにも泣いた。出血しながらプレーを続行したものの第4Qは無得点。79―98となった残り3分13秒でベンチに下がった。

 モズゴフが身長差を生かして28得点を稼いだが、シューターのJ・R・スミス(29)は放った8本の3点シュートをすべて失敗して4得点どまり。スミスを含むベンチ勢はわずか7得点に終わり、追撃へのきっかけをつかめなかった。なお第5戦は場所をカリフォルニア州オークランドに移して14日に行われる。

 <個人得点>

 ▼ウォリアーズ=カリー(22得点6アシスト)イグダーラ(22得点8リバウンド)グリーン(17得点7リバウンド)K・トンプソン(9得点)

 ▼キャバリアーズ=ジェームズ(20得点12リバウンド8アシスト)モズゴフ(28得点10リバウンド)T・トンプソン(12得点13リバウンド)デラベドーバ(10得点)

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