佳純の後輩・福田が上級生撃破!神戸に名乗り!!

[ 2015年6月12日 05:30 ]

石川佳純を排出した山口ジュニアクラブの福田が、山口ホープス女子決勝を制した

 全農杯全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部(7月24~26日、グリーンアリーナ神戸)に向けた予選会が各地で行われ、各カテゴリー優勝者らが代表に決まった。山口県予選は5月24日にソルトアリーナ防府で行われ、石川佳純(22=全農)を輩出した山口ジュニアクラブの福田雅子(5年)がホープス女子を制し、同男子は田中陽士(ひろと、5年=徳山卓研スポーツ少年団)が優勝した。また、北海道予選は5月16日に千歳市スポーツセンターで行われ、ホープス男子は玉井嵩大(しゅうた、5年=江卓会)、同女子は仲川詩乃(うたの、6年=佐藤クラブ)が勝った。

 石川の後輩・福田が次々と上級生を撃破し、5年生でホープス女王となった。準々決勝の梅森、準決勝の浅田ら力のある選手を下し、崎原との決勝はストレート勝ち。「(監督やコーチに)言われたことができた。浅田さんには1回も勝ったことがなかったから、浅田さんに勝って優勝が見えた」と笑顔で振り返った。

 山口ジュニアクラブで週2~3回練習するほか、ダンスと習字教室にも通う頑張り屋。昨年はカブの部で決勝トーナメントに進んだが16強入りは逃しただけに「全国での目標は予選リーグ突破。将来は石川佳純選手みたいになりたい」と意気込んだ。

 石川の父で山口ジュニアクラブの石川公久監督は「(大会の)少し前から緊張していた。梅森さんに勝つまで頭の中が真っ白な状態でプレーしていた。5年生だから6年生相手の中で優勝できたことはよかった。全国は来年が勝負。来年につなげるために、予選リーグで勝ってベスト32くらいまではいきたい」と期待を込めて話した。

 <山口ホープス男子決勝 田中、鮮やか逆転切符>田中が鮮やかな逆転勝ちで山口覇者となった。昨年はともにカブの部で全国大会に出場した末貞との決勝。第1ゲームは8―11で落としたが、勝負どころの第2、3ゲームをものにすると第4ゲームは力で押し切った。表彰式では冠スポンサーの全農から山口県産「天恵米むつみ こしひかり」10キロ、長州地サイダー、みかんゼリーなどが贈られ、笑顔を見せた。

 <北海道ホープス男子決勝 玉井、貫禄の3世代V>昨年の全国大会でカブの部準優勝を果たした玉井が貫禄を見せた。「特別枠」で今夏の全国出場は決まっていたが、シード選手として出場すると上級生を次々と撃破。2年時のバンビ、4年時のカブに続き、5年でホープスを制し、見事に3世代Vを飾った。

 北海道で敵なしを証明し「よくできたと思う。昨年の全国大会で、バックハンドがうまく打てないと分かったので、そこを練習してきた」と謙虚に話した。カブの部に出場した弟・元大(げんた、3年)も3位で全国切符を獲得。表彰式では全農提供の茨城県産米「はるみ」を手にそろって笑顔を浮かべた。

 来月の神戸では、昨年のホープス覇者・張本智和(宮城)らに挑むことになる。「ベスト8に入りたいし、張本選手とも戦いたい」。尊敬する選手は、世界選手権蘇州大会男子ダブルス銅メダルの丹羽孝希(明大)。同じ北海道出身、同じ左利きとあって「丹羽選手のような攻める卓球をしたい」と目を輝かせた。

 <北海道ホープス女子決勝 仲川粘り勝ち!全国目標8強>仲川が逆転で接戦を制した。序盤から一進一退の攻防。第1、3ゲームを落としながら、粘りに粘って鮮やかな逆転勝ちを収め、北海道女王として全国に乗り込むことになった。

 「決勝はもちろん、準決勝までもずっと厳しい試合が続いた。向かっていくつもりだった」と振り返る。

 小学2年から卓球を始め「ほとんど毎日練習をしている」という。その努力は結果として表れ、4年時のカブの部、5年時の昨年もホープスの部に続き、これで3年連続の全国切符獲得だ。神戸の目標はベスト8。「尊敬する石川佳純選手のようにかっこよくプレーしたい」と意気込んでいた。

 <北海道カブ男子決勝 第1S太田圧勝>第1シードの太田が決勝でストレート勝ち。巧みなサーブ、強烈なスマッシュを武器に実力を発揮した。「優勝はうれしい。きょうはうまくできたと思うし、全国では予選リーグを勝ち抜きたい」と笑みを浮かべた。憧れの存在は日本代表のエース水谷隼(ビーコン・ラボ)。「水谷選手のように、前に出ても後ろに下がっても打てるようになりたい」と高い目標を掲げた。

 <北海道カブ女子決勝 大久保、兄と全国>初戦から決勝まで強さを発揮した大久保は「うれしいです」と声を弾ませた。第1シード 初戦から決勝まで強さを発揮した大久保は「うれしいです」と声を弾ませた。第1シードとして登場すると、圧倒的な攻撃力を見せて頂点に立った。ジュニアナショナルチームメンバーの佐藤瞳(札幌大谷高)に憧れ「週6回」練習している成果を発揮した。兄・洸(こう)もホープスの部3位で代表入り。きょうだい代表として神戸に乗り込むことが決まった。

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2015年6月12日のニュース