新国立競技場の工事、契約延期も 「改善策を模索」と文科相

[ 2015年6月12日 11:44 ]

 下村博文文部科学相は12日の記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設について、業者との工事契約の時期が当初予定の7月上旬から遅れる可能性があると示唆した。「整備費削減を含め、最大限の改善策を模索している。より良い策が出れば、ずれ込むこともある」と述べた。

 ラグビーの19年ワールドカップ日本大会に間に合うよう、19年春に完成させる計画は変わらないと強調した。

 イラク出身の建築家が手がけたデザインを見直す可能性に関しては「設計をゼロからやり直せば、工事が間に合わない。金が掛かるとの理由でやめれば、国際的な信用問題になる」と重ねて否定した。

 文科省は、建設資材や人件費の高騰などにより、約1700億円としていた総工費が膨らむ可能性があるとして、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)とともに計画見直しを進めている。6月下旬に検討を終了し、業者と契約を結ぶ方針を示していた。

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2015年6月12日のニュース