大関照ノ富士 事実上決定 初優勝を評価、27日に誕生

[ 2015年5月24日 21:56 ]

 大相撲夏場所千秋楽の24日、12勝3敗で初優勝した東関脇照ノ富士(23)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の大関昇進が事実上、決定した。昇進問題を預かる日本相撲協会審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)が、北の湖理事長(元横綱)に昇進を諮る臨時理事会開催を要請し、了承された。理事会で昇進が見送られた例はない。

 27日に開かれる名古屋場所番付編成会議と臨時理事会で「大関照ノ富士」が正式に誕生する。モンゴル出身の大関は5人目。4大関になるのは2013年九州場所以来。

 照ノ富士は2場所前が平幕で8勝だったが、先場所は新関脇で13勝をマーク。師匠でもある伊勢ケ浜部長は「優勝は重い。ただの12勝止まりなら昇進の声は出なかった」と初の賜杯を評価した。北の湖理事長は「もっと形をつくって、もっと前に出れば体が生きる。それを期待したい」と、さらなる成長を望んだ。

 照ノ富士は11日目までに3敗を喫したが、残り4日間を全勝。混戦の今場所を制するとともに、大関昇進の目安とされる直近3場所の合計33勝にちょうど到達した。

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2015年5月24日のニュース