葛西貢献できず…ジャンプ混合団体 連覇逃し銅メダル

[ 2015年2月24日 05:30 ]

ジャンプ混合団体で銅メダルを獲得し、声援に応える(左上から時計回りに)葛西紀明、竹内択、伊藤有希、高梨沙羅

ノルディックスキー世界選手権第5日

(2月22日 スウェーデン・ファルン)
 男女各2人の4人で争うジャンプ混合団体(HS100メートル、K点90メートル)で日本は連覇を逃した。高梨沙羅(18=クラレ)、葛西紀明(42)、伊藤有希(20=ともに土屋ホーム)、竹内択(27=北野建設)で臨み、1回目で3位にとどまり2回目も逆転ならず。合計888・3点でドイツ、ノルウェーに次ぐ銅メダルとなった。

 レジェンドのジャンプにいつもの輝きがなかった。五輪、世界選手権を通じて初の金メダルを手にする絶好のチャンスを生かせなかった。葛西は「みんなも自分も金メダルが獲りたかった。あまり貢献できなかったのが悔しい」と頬に日の丸を描いた顔をゆがめた。

 21日の男子ノーマルヒルで大失敗して35位に終わり、仕切り直すはずだった試合前の試技も中止となった。「リズムが狂った」という2回のジャンプは90メートル、88・5メートルといずれもグループ内3位。前回ほどには女子で優位に立てず、葛西もエースとしてチームを押し上げることはできなかった。

 それでも世界選手権で通算7個目のメダルは、原田雅彦を抜いて日本選手単独最多。「流れに乗れない感じだけど、ちょっと休んで得意のラージヒルに切り替えたい」と26日の個人と28日の団体戦を見据えた。

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2015年2月24日のニュース