元幕内隆の山が現役引退…チェコ出身「体力の限界を感じた」

[ 2014年7月24日 16:01 ]

現役引退の記者会見をする元幕内隆の山

 大相撲のチェコ出身初の力士で、100キロに満たない軽量ながら多彩な技でファンを沸かせた元幕内隆の山(31)=本名パベル・ボヤル、田子ノ浦部屋=が名古屋場所12日目の24日、現役引退を発表した。愛知県体育館で臨んだ記者会見で「土俵に上がっても勝てないと思った。体力の限界を感じた」と語った。今後はプラハに戻り、日本語を生かす仕事に就くという。断髪式は未定。

 会見では入門時の師匠の先代鳴戸親方(元横綱隆の里=故人)を思って声を詰まらせ「思い出がありすぎる。すごく勉強させてもらい、自分の夢のために頑張れた」と話した。

 隆の山は2001年九州場所で鳴戸部屋から初土俵を踏み、11年名古屋場所に新十両、続く秋場所で新入幕。独特の粘り腰や投げ技、足技で人気を誇り、幕内に5場所在位した。西幕下6枚目の今場所は1敗の後の2番相撲から休場していた。

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