白鵬 1週間ぶり肉声で順調アピール「唯一の敵は暑さ」

[ 2014年7月9日 05:30 ]

境川部屋に出稽古に来た白鵬 

 大相撲名古屋場所(13日初日、愛知県体育館)で30度目の優勝を目指す横綱・白鵬(29=宮城野部屋)が8日、1週間ぶりに口を開いた。3日連続の出稽古先として愛知県扶桑町の境川部屋を訪れ、20番取って18勝2敗。先場所唯一の黒星を喫した関脇・豪栄道(28)にはしっかりと右を差して前に出る取り口が多かった。

 2日以降は報道陣に無言を貫いてきたが、納得の出来で気分も良かったのか取材に応じ「順調です。いつも通り、関取衆と胸を合わせ、強さや速さを感じながらやっている。唯一の敵と言えば、暑さだけかもしれない」と冗談交じりに語った。

 優勝32回の大鵬、31回の千代の富士に次ぐ大台を目前にして「早々と大台に乗せたいという気持ちがある」という一方で、偉大な先輩への敬意の念は強くなっている。この日は東京都江東区の深川江戸資料館に「大鵬顕彰コーナー」が新設されたとあって「大鵬親方には(生前に)可愛がってもらった。土俵で結果を出すことで恩返ししたい」ときっぱり。その視線は32度の優勝記録超えを捉えていた。 

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