錦織 全米で巻き返しだ!トップ10復帰へ「もうひと頑張り」

[ 2014年7月3日 05:30 ]

男子シングルス4回戦で第3セットを落としラケットをたたきつける錦織

ウィンブルドン選手権第9日 男子シングルス4回戦

(7月2日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 男子シングルス4回戦で1日に敗れた錦織圭(24=日清食品)が米国シリーズでの躍進を誓った。自身2度目の4大大会8強入りは逃したが、7月下旬からは得意のハードコートでの戦いが再開。4大大会今季最終戦となる全米オープン(8月25日開幕、ニューヨーク)での8強実現にも意欲を示した。2日の同準々決勝では昨年覇者のアンディ・マリー(27=英国)がグリゴル・ディミトロフ(23=ブルガリア)にストレートで敗れた。

 錦織が夏男になる。ウィンブルドンでのベスト8入りを逃した日本のエースは、落胆しつつも残りのシーズンへと目を向けた。「米国シーズンで活躍するのが一番ランクアップにつながる。夏もひと頑張りしたい」と今後の戦いに向けて気合を入れ直した。

 12年全豪以来の4大大会8強入りを懸けたラオニッチ戦は、リターン成功率が46%にとどまっての完敗だった。しかし、ここまで2カ月以上に及ぶヨーロッパでの戦いはクレー初優勝、自身初のトップ10入りと「充実していた」と振り返る出来だった。昨季はここまでで燃え尽きて調子を落とし、夏以降はランキングポイントをほとんど稼げなかった。その分だけ今季は大きな上積みが期待できる。今大会で果たせなかったトップ10返り咲きの可能性も十分だ。錦織のハードコートシーズンは28日開幕のシティ・オープン(米ワシントン州)から始まる。「しばらくグランドスラムでベスト8に入っていない。それは頭の片隅にある」と4大大会今季最終戦の全米オープンでは今大会以上に熱く燃えさかる。

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2014年7月3日のニュース