全米プロ出場決定!遼「振り出しに戻って」1日12時間トレ

[ 2014年7月3日 05:30 ]

プロアマ戦で尾崎直道(中)に祝福される松山(右)に石川遼も笑顔

長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第1日

(7月3日 北海道・ザ・ノースCGC=7050ヤード、パー71)
 男子ゴルフの全米プロ選手権に、石川遼(22=CASIO)が出場することが決まった。8月7日に米ケンタッキー州で開幕するメジャー最終戦に向け、北海道で約1カ月に及び1日12時間の“地獄合宿”を行っている最中。3日に開幕する長嶋茂雄招待セガサミー・カップ(スポニチ後援、北海道・ザ・ノースカントリーGC)には松山英樹(22=LEXUS)も出場するだけに、今季3戦目となる国内ツアーで弾みをつけ大舞台に臨む。

 全米プロ選手権の出場資格は世界ランキング100位以内。現在99位の石川はぎりぎりで出場が決まった。海外メジャーへの出場は今季初で1年ぶりとあって「非常に楽しみ」と喜んだ。2日のプロアマ戦ではプロ野球・広島で監督を務めた山本浩二氏(67)と回り、同氏が「入れ!」と声を出すほど切れのあるショットを披露。214ヤードの12番パー3は4Iでカップをかすめてピンそば2メートルにピタリ。「スイングに安定感が出てきた」と特訓の成果を口にした。

 合宿は先月26日からスタート。今大会後も北海道に2週間滞在する予定だ。シーズン中では異例の長期合宿だが、松山の米ツアー初優勝に刺激を受けて「やらなきゃだめだ」と奮起。連戦続きで調子を落とし「その場しのぎのプレーになっていた。振り出しに戻ってスイングをつくりたい」とスイングを固めてメジャーで再出発を図る。

 “虎の穴”では若手プロやジュニアら8人が腕を磨く。朝7時から1時間走り込んで、その後は3時間で400球の打ち込み。昼食後にプレーに出て、夕方はショートゲーム中心に取り組み、練習は午後9時までのミーティングを含め1日12時間に及ぶ。そのミーティングは宿舎では“石川先生”を囲んで練習を振り返るもの。睡眠は5~6時間しかないが「メジャーで通用するショット」を打つため体を削っている。

 松山との国内そろい踏みは昨年11月のカシオワールド・オープン以来。その時は松山が勝ち、自身は26位に終わった。今大会で優勝し12年の三井住友VISA太平洋マスターズ以来の通算10勝を飾れば、エントリー状況と世界ランクの順位次第で全英オープン(17日開幕)出場の可能性も広がる。22歳は「(今大会の松山は)間違いなく主役になると思う。自分が上に行けば盛り上がってくる」と意気込んだ。

 ≪遼の今後≫石川は全米プロ選手権後は米レギュラーツアー最終戦のウィンダム選手権(8月14日開幕、ノースカロライナ州)に出場する。そして、フェデックス・カップポイント・ランキング上位125人(現在59位)によって争われるプレーオフ初戦に臨むこととなる。

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2014年7月3日のニュース