遠藤 まげ姿お披露目!恩師・田中氏 次期横綱を厳命

[ 2014年5月3日 05:30 ]

<遠藤 本部後援会発足パーティー>遠藤(左)から記念品と花束を手渡され笑顔をみせる日大・田中英寿理事長(右)と田中理事長夫人の優子さん(中)

 大相撲の東前頭4枚目・遠藤(23=追手風部屋)の個人後援会「藤の会」東京本部後援会発足パーティーが2日、東京都内のホテルで約1000人を集めて盛大に行われた。夏場所(11日初日、両国国技館)を前に、1日に初めてまげを結った遠藤は、パーティーでまげ姿を披露。恩師である日大相撲部総監督の田中英寿理事長(67)からは横綱を目指すようにとしっ咤激励を受けた。

 大阪に続いて発足した「藤の会」の東京本部後援会。約1000人の関係者の前で壇上に立った遠藤に、恩師である田中理事長が横綱を目指すことを厳命した。

 「きのうまげを結ったばかりで(デビューから)1年2カ月しかいない遠藤を応援するのは日本人がだらしないからだ」とまずは厳しい一言。そして「(同じ日大出身の)輪島も大関になってから個人後援会ができた。横綱全員がモンゴル人じゃ格好がつかないので、なんとしても遠藤には横綱を目指してもらいたい。そういう期待の表れだ」とエールを送った。

 田中理事長は、初の上位陣との対戦を控えた春場所前に遠藤と対面した際、勝ち星を追求するよりも今後の土俵人生の糧にするようにとアドバイスしていた。その春場所は負け越しだったが、田中理事長は上位陣にも通用するということを感じ取った。それが「横綱」への期待を込めたあいさつとなった。

 恩師の言葉を神妙な面持ちで聞いた遠藤も、周囲の期待に応えたいという思いは強い。この日の朝稽古では初めてまげを結って現れ、若い衆を相手に23番取って22勝と順調な仕上がりぶりを披露した。「すがすがしい。かつてのざんばら髪のときみたいにカーテンのように髪が落ちてこないし、やりやすい」と、やっと力士らしくなったことを実感している。東京本部後援会が発足したことには「お祝いしてもらってうれしい。より気持ちを引き締めて頑張ろうという気持ちになります」と話した。パーティーの最後には遠藤の希望で田中理事長に記念品、大学時代に母親代わりとなった田中理事長の優子夫人に花束を手渡した。

 夏場所では再び上位陣と総当たりとなるが、難敵相手にも勝ち越すことしか考えていない。周囲の後押しを力に変え、遠藤が土俵上で暴れまくる。

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