17歳女子高生・森田遥 みなみに負けん!1差2位発進

[ 2014年5月3日 05:30 ]

<サイバーエージェントレディース>11H、豪快なティーショットを打つ森田遥

女子ゴルフツアー・サイバーエージェント・レディース第1日

(5月2日 千葉県市原市・鶴舞カントリー倶楽部(6515ヤード、パー72))
 女子高生アマチュアの森田遥(17=高松中央高3年)が6バーディー、2ボギーの68で回り、首位に1打差の2位につけた。2週前のKTT杯バンテリン・レディースで、ツアー史上最年少優勝を飾った15歳の勝みなみ(鹿児島高1年)に続きアマ5人目のツアー制覇に向けて絶好のスタートを切った。出場2試合連続Vを狙う勝は76と崩れて70位。渡辺彩香(20=ユピテル)が67で回り首位に立った。
【第1R成績】

 派手さもなく、控えめで、清潔感のある17歳の女子高生。だが、ひとたびクラブを握れば目つきが変わる。森田はショットとパットがかみ合い68をマーク。今季の女子ツアーは15歳の勝が優勝を飾り、前週の大会では16歳の永井が初日2位につけるなど大活躍。アマ旋風が吹く中で、自らも好発進し「アマはみんな(優勝を)狙ってきている人が多い。勝さんが優勝を飾ってから、みんな頑張っている」と初優勝へ目を輝かせた。

 平均飛距離は勝よりも10ヤード劣り240ヤード。だが「カップに入れるのはパターなので」とパッティングを武器に勝負する。快進撃を見せた初日は朝の練習場で手応えがあった。「アイアンが(インパクトで)きれいな入り方をしていた」。感触はコースでも変わらない。2番パー4で142ヤードの2打目を8Iで5メートルにつけバーディー発進すると、3番は8Iで50センチにつけ連続バーディー。勢いそのまま計6バーディー(2ボギー)を奪いスコアを伸ばしたが、最終18番のボギーに不満を示し「85点」と自己採点は厳しかった。

 ライバルの活躍が刺激になった。勝が優勝したバンテリン・レディースの表彰式。これまでもローアマなどに輝きセレモニーに出席しことはあるが、いつも隣にいるのはプロばかり。だが、イーグル賞を受賞した自身の隣は、ナショナルチームのメンバーで2学年下の勝だった。「凄い悔しかった」。セレモニーでは後輩と抱擁したものの、心の中は穏やかではなかった。

 中国人の両親は卓球の選手&指導者として来日。2人が生活の拠点を置いた香川県で生まれ育った。親譲りの腕前で、卓球も上級者レベル。さらに、野球のキャッチボールは女子高生とは思えぬほどの美しいスローイングできれいなボールを投げ込む。球技が得意のアスリートだ。

 今季はツアー2試合に出場し、ヨコハマタイヤPRGRレディースで自己最高の3位に入った。バンテリン・レディースは23位とプロの世界でも実力を見せつけている。「自分のゴルフができれば(優勝も)いけそうな雰囲気」。森田にも勝つ準備はできている。

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2014年5月3日のニュース