カナダ 8大会ぶり無敗連覇!全勝対決制し“大トリ”金

[ 2014年2月24日 05:30 ]

<カナダ・スウェーデン>第2ピリオド、2点目のゴールを決めるカナダのクロスビー(左)

ソチ五輪男子アイスホッケー決勝 カナダ3―0スウェーデン

(2月23日 ボリショイ・ドーム)
 大会最終実施種目となった男子アイスホッケーの決勝が23日に行われ、カナダがスウェーデンを3―0で下して2大会連続、通算9回目の五輪制覇を達成。第1PにFWジョナサン・テイブス(25=ブラックホークス)、第2Pには大黒柱のシドニー・クロスビー(26=ペンギンズ)がゴールを決め、第3Pにも1ゴールを追加して金メダルを獲得した。カナダは1次リーグから6戦全勝。無敗の五輪王者の誕生は84年サラエボ大会での旧ソ連以来、8大会ぶりとなった。

 試合終了のブザーが鳴ると全員がリンクになだれこんで歓喜。11日間で6試合という密度の濃い戦いを耐え抜いたカナダ代表は抱き合ってお互いの健闘を称えていた。

 決勝ではしっかり先手を取った。第1Pの12分55秒、右サイドからのパスにテイブスが瞬時にスティックを合わせると、パックはGKルンドクビスト(レンジャーズ)の股間を抜いてゴールの中へ。「ここまで多くのゴールは奪えなかったが、相手を苦境に追い込むことはできた。我々ほどしっかりしたプレーをするチームはなかった」。ここ4年で2度もNHLの王者を決めるスタンレー杯を制し、10年にはMVPに相当するコーン・スマイス賞を獲得しているテイブスは全勝同士の対決となった五輪の決勝でも実力を発揮した。

 バンクーバー五輪決勝(対米国)の延長で金メダル・ゴールを挙げた主将のクロスビーは準決勝までノーゴールだったが、第2Pにルンドクビストとの1対1を制して貴重な2点目をマーク。今季のNHLポイント部門で1位に立っているNHLの看板選手は「母国のみんなが僕らを見ているんだ」と、またしても五輪の決勝で存在感を示した。

 25人中11人がバンクーバー五輪の優勝メンバーだが、初代表となった26歳のGKプライス(カナディアンズ)が先発で起用されるなど世代交代にも成功。6試合でリードを許した時間帯が一度もないという“完全優勝”だった。

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