スマイルジャパン 歴史的初勝利へレジェンドパワー注入

[ 2014年2月9日 05:30 ]

初戦に向けて練習する(左から)堀、米山、大沢、小池

 世界ランク10位のアイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」が9日、ソチ五輪1次リーグ初戦で同6位のスウェーデンに挑む。98年長野五輪以来、16年ぶり2度目の五輪舞台。開会式では主将を務める41歳のスキージャンプ葛西紀明(土屋ホーム)からエールを送られた。レジェンドの言葉を胸に、五輪初勝利、メダル獲得を目指す。

 16年ぶりにアイスホッケー女子が五輪の舞台に立つ。スマイルジャパンは試合前日の8日は約1時間の練習で連係の確認などを行い、初戦スウェーデン戦に備えた。練習の合間はトレードマークの笑顔ものぞかせたが、エースのFW久保は「初戦は大事。スタートから自分たちのプレーができれば」と気を引き締めた。

 スウェーデンは代表選考で若返りを図った。世界ランク6位といえど、のびしろがどれだけあるのかは未知数だ。過去の対戦成績は5戦5敗。98年長野五輪でも0―5で敗れている。スウェーデンは堅実な守備からの速攻が持ち味。日本はロースコアに持ち込み、後半のスタミナ勝負に持ち込めるかがカギとなる。大沢主将は「スティックも長いし、腕も長いのでリーチ差が出る」と警戒。飯塚監督も「少ないチャンスをいかに結びつけるか」と話した。

 開会式ではレジェンドパワーを注入してもらった。日本選手団主将の葛西と記念撮影して握手。「頑張ってください」とエールを送られた。大沢は「パワーを感じました」。久保も「あす試合なのに開会式に来てるんだとビックリした」と感激。初の夢舞台に立つスマイルジャパンにとって、7度目の五輪となるベテランの葛西の言葉は大きかった。「ちょうどいい緊張感」と大沢。五輪初勝利、そして目標のメダル獲りへ、スマイルジャパンが開幕を迎える。

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