角野 ゴールデンボンバーの応援で満点“エア”&“金”だ

[ 2014年1月30日 05:30 ]

ゴールデンボンバーの喜矢武豊(左)と樽美酒研二(右)と乾杯する角野友基

 金爆魂で金メダル1号だ!ソチ五輪から採用される新種目のスノーボード・男子スロープスタイル代表の角野友基(17=日産X―TRAIL)が29日、東京都内のホテルで行われた壮行会に出席。以前から親交のある人気エアバンド「ゴールデンボンバー」の喜矢武(きゃん)豊(28)と樽美酒(だるびっしゅ)研二(33)が駆け付け、歌手の松崎しげる(64)もサプライズゲストとして登場。最高のエールをもらい、ソチの空へ舞い上がる。

 角野の目が点になった。会場の一角で他のゲストに溶け込んでいた2人が乾杯の発声で壇上に呼ばれた時だ。すっぴんにサングラスだが、確かにそれはゴールデンボンバーの喜矢武と樽美酒だった。普段は顔面真っ白の樽美酒はマスクまで装着。サプライズゲストの登場に「泣きそうです。あらためて応援してもらっていることを実感した。みんなの分まで頑張ります」と声を上ずらせた。

 雪上では堂々とした演技を見せる17歳もトークでは2人に圧倒された。マイクを持った喜矢武は、いきなり「僕らもファンでとても応援しておりますが、試合中に聴いている曲はももクロ(ももいろクローバーZ)らしいね」と先制パンチ。樽美酒に至っては、開口一番、何の脈絡もなく「オチ○チ○!」と絶叫。これには角野も失笑するしかなかった。

 出会ったきっかけは昨年2月だ。札幌ドームで行われた「トヨタ・ビッグエア」の映像を見た喜矢武が自身のツイッターで絶賛。すると角野もツイッターでこれに反応した。その後はSNSを通じて交流を深め、同12月には動画サイトのドキュメンタリー番組のナレーターを喜矢武が務め、交流が始まった。

 24日に米コロラド州で行われた冬季Xゲームでは、1回の大きなジャンプで技を競う非五輪種目のビッグエアで銀メダルを獲得。この時、試技中に聴いていたのがゴールデンボンバーの曲だった。まさに金爆効果のメダルと言えるが、これに樽美酒は「2位になったのはゴールデンボンバーを聴いていたから。ももクロの曲なら1位だったと思います。ソチで聴くのはももクロにしてください。バンドの印象も凄く悪いんで」と忠告。角野は「ゴールデンボンバーを聴きます」と返したが、最後まで2人のトークにタジタジだった。

 それでも本業の実力は折り紙付きだ。昨季のW杯では総合優勝を果たし、現地報道でもメダル候補に挙げられている。喜矢武は「ゴールデンボンバーのゴールドは、金メダルのゴールド。金メダル間違いない!」とエールを送った。決勝は全種目で最も早い、開幕翌日の8日。「帰ってきたら祝勝会をしましょう!」と気勢を上げた角野。金爆と同じ、持ち味の“エア”で、日本メダルラッシュの斬り込み隊長となる。

 ▽スノーボード・スロープスタイル ソチ五輪から採用される新種目。競技者1人で6、7個のジャンプ台や障害物が並んだ雪の傾斜面を滑り、技の難度を競う採点種目で、タイムは採点対象外。ジャンプと滑りの総合滑走力が試される。ソチ五輪では全長635メートル、幅25~30メートル、高低差151メートルのコースを使用。3つあるジャンプ台は大小2つが並んでおり、選手個々が選択できるコースになっている。

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