全柔連、評議員に女性7人 女流棋士など人選へ

[ 2014年1月1日 02:00 ]

 暴力指導問題など不祥事が相次ぎ、組織改革に取り組む全日本柔道連盟(全柔連)が、2014年3月から評議員会のメンバー30人のうち7人に女性を起用する見通しであることが31日、全柔連幹部の話で分かった。囲碁の女流棋士を招請するため日本棋院に打診するなど人選を進めている。これまで全柔連の評議員会で女性は1人だった。

 7人の内訳は、全柔連女性会員3人に加え、外部有識者枠10人のうち4人を女性とする予定。

 外部有識者枠には、文部科学省や財務省、宮内庁の出身者や大手電機メーカー役員経験者、大学教授らがリストアップされている。全柔連は1月30日に理事会、31日に評議員選定委員会を開いて協議する。

 全柔連幹部は「外部から招く10人は柔道界とは全くしがらみがなく、率直な提言をいただけるだろう」と話した。公益財団法人における評議員会は理事の選任や解任を決める最高議決機関。

 組織のスリム化を目指す全柔連は13年11月、30人以上60人以内だった評議員の定数を25人以上35人以内に縮小した。全国の地域ブロックから13人、全日本実業連盟や全日本学生連盟など傘下団体から4人、全柔連女性会員3人に外部有識者10人を基本的な構成とする。

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2014年1月1日のニュース