稀勢 綱獲りへ充実“稽古納め”「いい年でした」

[ 2014年1月1日 05:30 ]

大みそかに朝稽古を行う稀勢の里

 大相撲の大関・稀勢の里(27)が31日、綱獲りを狙う初場所(12日初日、両国国技館)に向けて東京都墨田区の田子ノ浦部屋で朝稽古を行った。“大みそか稽古”は入門時の師匠だった先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)の生前時からの伝統行事。現師匠(元幕内・隆の鶴)の年寄名跡変更に伴い、所属部屋と稽古場は変わったが、例年通りに四股やぶつかり稽古などで汗を流した。

 13年は全6場所で2桁勝利を挙げ「いい年でした」と振り返る。最も印象に残った場所は8日目までに4敗を喫しながら10勝5敗で終えた3月の春場所で「あの展開から2桁に持っていけた。その経験があったから翌場所13勝できた」と分析した。5月の夏場所では白鵬との14日目全勝対決を経験し、結果は黒星だったが「稽古で100番200番やるより、あの一番は自分を成長させた」と優勝を争う大一番が大きな糧となったことを実感。14年に向けては元日は稽古を休むが、2日から始動する。「満足できる一年に」と悲願の初優勝と横綱昇進を見据えた。

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