美香 単独首位から大叩き19位…8つスコア落とす

[ 2013年9月16日 06:00 ]

最終日、5番でバンカーショットを放つ宮里美香

USLPGAツアー エビアン選手権最終日

(9月15日 フランス・エビアン エビアン・リゾートGC=6428ヤード、パー71)
 1打差の首位で出た宮里美香(23=NTTぷらら)は79と大きく崩れ、通算イーブンパーの19位に沈んだ。宮里藍(28=サントリー)は69で回り、通算1アンダーの15位。2位から出たスサン・ペテルセン(32=ノルウェー)が68をマークし、通算10アンダーでメジャー2度目の優勝を果たした。上田桃子(27=フリー)は74と崩れ、72で回った上原彩子(29=モスフードサービス)と並び、通算1オーバーの27位だった。

 メジャーの重圧が宮里美を襲った。出だしの1番でボギーを叩いてつまずき、早々に首位から後退。3、5番もショットが乱れてボギーにすると、7番パー5は4打目のアプローチがグリーンの斜面を上り切らず、5打目も同じミス。グリーンに乗せたのは6打目。痛恨のトリプルボギーで一気に失速した。9、10番は連続バーディーを奪い意地を見せたが、終盤に再び崩れ、8アンダーの貯金を全て吐き出した。通算イーブンパーで、初日85位から盛り返した宮里藍よりも下の19位で終わった。

 今大会から石川遼の元相棒、加藤大幸キャディーとコンビを組み、グリーン上では互いの意見が一致した。迷いなくプレーできたことも好スコアの一因だったが、最終日はショットが乱れて、加藤氏との息の合ったプレーは見られなかった。

 テレビ解説を務める小田美岐は1Wの復調が今大会の好プレーにつながっていると分析した。今季から使用クラブを替え、アイアンはすぐになじんだが、1Wはぶれてシーズン序盤はティーショットで苦しんだ。だが、練習の成果が徐々に表れ、今大会では2日目までの36ホール中、フェアウエーを外したのはわずか2度。しかし、重圧のかかった場面でショットが乱れる課題も見つかった。

 14日のプレー後には開催地のエビアンから親善大使に任命された。「とても驚いています。皆さんに感謝しています」と感激の面持ちだった。77年全米女子プロの樋口久子以来、日本女子2人目の海外メジャー制覇はお預けとなったが、メジャーの舞台で優勝争いを演じた経験は、23歳を一回り大きくしたに違いない。

 ▼19位・宮里美香 コースマネジメントもそうだが、しっかりグリーンに乗せることが大事だと、あらためて感じた。

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2013年9月16日のニュース