東京、わずかに優位?マドリードと接戦 20年五輪招致

[ 2013年9月7日 08:46 ]

 東京が1964年以来、56年ぶり2度目の開催を目指す2020年夏季五輪は、ブエノスアイレスで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会で開催都市が決まり、7日午後5時(日本時間8日午前5時)からのセレモニーで発表される。

 最終情勢は東京がわずかに優位を保っているもののマドリードが猛追し、大接戦で総会に突入するとみられる。東京電力福島第1原発の汚染水問題にも、東京を支持する欧州の古参委員は「状況は変わらない。東京の計画はプロフェッショナルで3都市ではベストだ」と指摘した。IOCの内情に詳しい関係者は「マドリードと並んでいる感じだ」と分析した。

 投票は1回目で過半数を獲得する都市が出ない場合は、上位2都市による決選投票となる。1回目にイスタンブールが落選するとの観測が広がっており、東京は決選投票でイスタンブール票をどれだけ取り込めるかが鍵となりそうだ。

 投票を翌日に控えた6日は安倍晋三首相も現地入りし、熱気に満ちたロビー活動を展開。夜は市内の劇場で総会開会式があり、首相らがIOC委員に東京をアピールし、最後の票固めに取り組んだ。高円宮妃久子さまは出席者に声を掛けて回られた。

 最終プレゼンテーションは7日午前(日本時間同日夜)からイスタンブール、東京、マドリードの順に実施。あるアジアの委員は「今回はどこに投票するかを決めていない委員が多いと思う。最終プレゼンが重要になる」と話した。

 IOC委員は103人で、広報担当によると6日現在欠席者は2人。投票にロゲ会長は参加せず、3都市の当該国の委員計5人には投票権がなく、95人で投票される見通しだ。(共同)

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2013年9月7日のニュース