松山 パット不調も首位浮上 「まぁ良かった」連勝で賞金王だ

[ 2013年9月7日 06:00 ]

4番、ティーショットを放つ松山

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第2日

(9月6日 山梨県南都留郡 富士桜カントリー倶楽部=7437ヤード、パー71)
 怪物・松山英樹(21=東北福祉大)が首位に躍り出た。2位から出て、3バーディー、2ボギーの1アンダー、70をマーク。70で回った谷原秀人(34=フリー)ら通算6アンダーでトップに並んだ。1カ月後に米ツアーに参戦し、国内ツアーを離れる怪物は、今大会と次戦のANAオープン(19日開幕、札幌GC輪厚)で優勝し、賞金王を確実にする。

 最終18番グリーン。8メートルのバーディーパットを2打で沈めてパーをセーブすると、松山は右手を上げて声援に応えた。調子が悪いながらも、スコアを1つ伸ばし首位に浮上。「内容的には良くないが、アンダーで回れたので、まぁ良かったと思う」と頬を緩めた。

 4番パー3であっさりバーディーを奪い、早々と首位を捉えたが、その後が続かなかった。6、7番で連続ボギー。生命線のパットが決まらず後退した。だが、2日目では全体2位をマークした326・5ヤードの飛距離を生かし、後半2つのパー5できっちりバーディーを奪い盛り返した。

 開幕前には東北福祉大の阿部監督から「優勝して気持ちよく米国へ行け」と9月の出場2試合での必勝指令が飛んだ。現在、賞金ランクは約1億2994万円でトップ。今大会の優勝賞金は2200万円。19日開幕のANAオープンも制して賞金2200万円を獲得すれば、1億7394万円に達する。今季賞金王の座をほぼ確定させ、5年シードを手に入れるのが狙いだ。

 ホールアウト後には横田真一からアドバイスを受けた。内容は、ターゲットよりも右を向きがちな構えについて、膝の向きをより正面に向けることだった。決勝ラウンドに向けての準備は万端。「いい位置で終われた。優勝を狙いたい」と、怪物が今季3勝目を視界に捉えた。

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