20年五輪実施競技入りへ レスリングなどがアピール

[ 2013年9月7日 08:29 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)総会第2日の8日(日本時間9日未明)に決まる2020年夏季五輪の実施競技で、最後の1枠を争うレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの競技団体が6日、ブエノスアイレスでそれぞれ記者会見し、強みや改善策をアピールした。

 除外候補となってから約7カ月。国際レスリング連盟はルール変更や女性の登用など、精力的に改革に取り組んできた。残留が有力視される中、ラロビッチ会長は「広い海を渡る旅のようだったが、ようやく港が見えてきた。明るい未来が開けると確信している」と手応えをにじませた。

 08年北京五輪女子48キロ級金メダルのキャロル・ハイン選手(カナダ)は「世界のレスリング界が一丸になった。最悪の出来事の中で、最高の取り組みができた」と感慨深げに話した。

 野球・ソフトボールは、国際野球連盟のフラッカリ会長の要請で駆けつけた日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーが登壇。米大リーグなどトップ選手の不参加が懸念材料だが「現実的な解決策を見いだせる。自信を持っている」とスピーチした。

 スカッシュは報道陣も少なくやや盛り上がりに欠けたが、世界スカッシュ連盟のラマチャンドラン会長は「過去に五輪で実施されていないのはスカッシュだけ。新たな風を吹きこむ」と訴えた。(共同)

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2013年9月7日のニュース