“マイペース”36歳ダフナー、歓喜の初メジャーV

[ 2013年8月13日 06:00 ]

優勝トロフィーを手にするダフナー

USPGAツアー 第95回全米プロ選手権最終日

(8月11日 米ニューヨーク州ロチェスター オークヒルCC=7163ヤード、パー70)
 歓喜の瞬間、ダフナーは両拳を握って胸を張った。ツアー通算3勝目。2年前、プレーオフの末に取り逃がした大会で初のメジャータイトルを手中に収め「勝てなかった経験が必ず生きると信じていた」と満足そうにうなずいた。

 手首を柔らかく使ったスイングから正確なショットを繰り出し4日間のパーオン率は3位。リードして迎えた16番ではバックスピンをかけた第2打が、吸い寄せられるようにピン30センチについた。

 1メートル78、82キロのずんぐりした体で肩をいからせて歩き、表情をほとんど変えない。今年3月、慈善活動の一環で施設を訪問したダフナーが子供たちに囲まれて床に座り、手足をだらりと伸ばした脱力状態の写真がツイッターに投稿された。選手間でその姿が話題となり「ダフナリング」と呼ばれている。18番グリーン脇で待つアマンダ夫人と抱き合うとちゃっかり後ろに手を回し、お尻をタッチする姿が映像で映し出された。どこまでもマイペースな36歳は「まだ信じられない。自分に起こったことだとは思えないんだ」と少しだけ笑った。

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2013年8月13日のニュース