新谷 自己新で健闘5位も号泣「メダル欲しかった」

[ 2013年8月13日 06:00 ]

レース後、手を合わせて謝る新谷

世界陸上

(8月11日 モスクワ)
 16年ぶりの快挙はならなかった。女子1万メートルの新谷は、自己ベストの30分56秒70をマークして5位に入ったが、97年大会の千葉真子(銅メダル)以来となる表彰台には届かず。「タイムよりメダルが欲しかったので満足していない。陸上が仕事と言っている割に、できなかった」と号泣した。

 前日(10日)の女子マラソンで銅メダルを獲得した福士から、レース前に顔面マッサージを受けて出陣。3500メートルを過ぎてトップに立つと、アフリカ勢を従えて快走した。5人のメダル争いが動いたのは、ラスト1周手前。ディババがスパートすると、残り400メートルで10秒以上の差をつけられた。「10キロ以上は走れない」とマラソン転向を否定し、今後もトラックを主戦場にする25歳の課題は、ラストの爆発力。「男子みたいなえげつない切り替えができれば」と成長を誓った。

 レース前に「好みはイケメン、金持ち、年上、世の男性をとりこにするような走りをしたい」と話すなど普段は明るいキャラクター。メダルに届かず険しかった表情は、取材エリアを去るときに少しだけ緩んだ。「きょうはおいしいもの食べていいですかぁ~?」と最後に笑った。

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2013年8月13日のニュース