福士スマイルはじけた「こんなにうれしく走れたことはなかった」

[ 2013年8月10日 22:03 ]

女子マラソンで3位となり、ガッツポーズでゴールする福士加代子

陸上世界選手権女子マラソン

(8月10日 モスクワ)
 ガッツポーズでゴールすると、はじけるような笑顔が飛び出した。福士加代子(31=ワコール)がマラソンでは初の世界選手権挑戦で2時間27分45秒をマークして堂々の3位。今大会日本選手メダル1号を獲得した。「頑張った。本当に頑張った。最後のトラックがこんなにうれしく走れたことはなかった。監督と初めて抱き合った」と元気いっぱいに語った。

 3000メートル、5000メートルの日本記録保持者で“トラックの女王”として名を馳せた福士にとってマラソン挑戦は5回目。これまでは終盤に失速を繰り返していたこともあり、35キロ過ぎにメルカム(エチオピア)を抜いて3位に上がった時には「これが昔の私か、と思った」という言葉には実感がこもっていた。

 一方、4位に入った木崎良子(28=ダイハツ)はゴールに入った直後から涙、涙。「ちょっと(メダルを)狙っていたし、悔しいけれどうれしいです」と語り「チームジャパンとして最初の種目なので勢いづけたかった。走っている間、現地まで駆けつけてくれた家族の顔が何度も浮かびました」と目をぬぐっていた。

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