森田 屈辱的86…聖地の洗礼、自己最悪に「疲れた」

[ 2013年8月4日 06:00 ]

ホールアウトし、同組のクリスティ・カー(左)と抱き合う森田

USLPGAツアー 全英リコー女子オープン第3日

(8月3日 英国セントアンドリュース オールドコース=6672ヤード、パー72)
 メジャー初挑戦で予選を突破した森田理香子(23=リコー)が86の屈辱的スコアで失速した。強風に苦戦し8ボギー、3ダブルボギーを叩いた。第2日に79と崩れた宮里藍(28=サントリー)は通算4オーバーで予選落ちした。66をマークした佐伯三貴(28=日立アプライアンス)が通算9アンダーで首位に1打差の2位に浮上。第2日終了時点で通算10アンダーのチェ・ナヨン(25=韓国)がトップに立った。

 リンクスの怖さを思い知らされた。ホールアウトした森田の表情は疲れ切っていた。自己ワーストスコアの86。「疲れた。必死でやっていただけだった。(精神的に)折れていた。(第2日に比べ)きょうは楽しくなかったけど、最終日があるので頑張る」と絞り出すのが精いっぱいだった。

 オールドコースを強風が吹き荒れた。前日、強まった風には「一度経験したかった。楽しかった」と話す余裕があったが、最大風速17メートルの突風が吹き、グリーン上のボールが動いてしまうほどの過酷なコンディションには対応しきれなかった。日本ツアーではランク1位のパーオン率(72・5%)を誇る正確なショットが乱れた。

 初のメジャーが憧れの「ゴルフの聖地」セントアンドリュース開催の全英リコー女子オープン。事前に2度の練習ラウンドをこなした。コースについては「ティーショットは曲がっても広いからいいけど、セカンドは難しい」と話し、戸惑いも見せていた。それでも第1日は70の好スコアを出し、第2日に75を叩きながら予選を通過した。日本の賞金ランク1位として面目を保った。

 師匠の岡本綾子がテレビ解説で現地入りしている。開幕前には「初めてだし、いい経験ができるといいね。英国の雰囲気に慣れてきなさい」とエールをもらった。しかし、この日は雄姿を見せることはかなわず、洗礼を受ける形となった。

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2013年8月4日のニュース