松山 パットに苦しみ39位に後退…パターを蹴る場面も

[ 2013年6月17日 06:00 ]

17番グリーン上でラインを読む松山

USPGAツアー全米オープン第3日

(6月15日 米ペンシルベニア州アードモア・メリオンGC=6996ヤード、パー70)
 日本勢で唯一、予選を通過した松山英樹(21=東北福祉大)は、37位で出て上位を狙ったが、パットに苦しみ74の通算10オーバーとスコアを落とし、39位に後退した。初優勝を目指すフィル・ミケルソン(42=米国)がただ一人のアンダーパーとなる通算1アンダーで第1ラウンドからの首位を守った。

 最後までタッチをつかめなかった。バーディーチャンスを量産しながら、モノにしたのは60センチを沈めた2番だけ。パット数は36。高速グリーンに翻弄され松山は諦め顔でこう振り返った。

 「最初のバーディーパットを決めきれなかった。その後もチャンスを外して、どんどんストレスがたまっていった。ショットにも悪影響を与えて、立て直せなかった」

 スタートの11番で4メートルのバーディーパットが1メートルオーバーし、迷いが生じた。強過ぎたり弱過ぎたりタッチが合わず、12、13、15、17番で3~4メートルのチャンスを逃した。後半7番で3メートルのパーパットを外すと、思わずパターを蹴った。「距離感が違っていたりミスもあったり。技術の問題」

 国内ツアーでは常に優勝争いをしているだけに「優勝争いから離れると、気持ちの持ち方をどうすればいいのか分からなかった」と5番から3連続ボギーを招いた。

 ただ苦しい中でも貪欲に吸収した。この日は前回覇者シンプソンと同組。インスタートの1組目のため、後半は1番スタートの最終組の1組後で回った。大観衆の中で好プレーを見せるミケルソン、ドナルドら強豪から刺激を受けた。大舞台ならではの体験に「楽しい」と振り返った。

 最終的に10位以内なら来年の出場権が得られる。より多くの収穫をつかむため「諦めない。自分が思ったようなゴルフができれば(順位は)上がる」と挽回を期した。

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