真央 前に転倒…今季最低5位 日本は暫定首位

[ 2013年4月12日 06:00 ]

冒頭のトリプルアクセルで転倒する浅田

フィギュアスケート世界国別対抗戦第1日

(4月11日 東京・国立代々木競技場)
 女子ショートプログラム(SP)などで開幕し、浅田真央(22=中京大)は59・39点で5位と出遅れた。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、今季自己ワーストのスコアにとどまった。鈴木明子(28=邦和スポーツランド)が66・56点で2位、アデリーナ・ソトニコワ(16=ロシア)が67・13点でトップ。順位を得点化して争う団体戦で、日本は暫定首位のスタートを切った。

 転倒の仕方がいつもと違った。冒頭のトリプルアクセル。着氷後、後方へ尻もちをつくように転ぶのが通常だが、この日の浅田は前に両手をついた。演技直前の6分間練習で1度も決まらず、不安を抱えたまま臨んだ本番。踏み切り時に体重が前に乗らず、「後ろに反っくりかえりながら跳んでいたので、ああいうこけ方になってしまった」と唇をかみしめた。

 SP「アイ・ガット・リズム」はお気に入りのナンバーだ。11年12月に母・匡子さん(享年48)を亡くし、失意のまま終えた昨季。今季に向け、振付師のニコル氏が「リンクに来るのが楽しくなるように」という思いを込め、明るいプログラムをつくってくれた。今季最後のSPだったが、今季自己ワーストの59・39点で5位。団体で日本は暫定首位に立ったものの「足を引っ張ってしまった」と厳しい表情を浮かべる。高橋ら日本選手が待つキス&クライに戻る時には、納得できないように首を横に振った。

 13日のフリー「白鳥の湖」で今季を締めくくる。トリプルアクセルだけでなく、3―3回転のコンビネーションの成功も狙う。「気持ちを切り替えて臨めたらいい」。ソチ五輪の金メダルに羽ばたくために、完璧なスワンを演じてみせる。

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2013年4月12日のニュース