北島 びっくり「優勝しちゃった…」ふがいない後輩にハッパ

[ 2013年4月12日 06:00 ]

男子100メートル平泳ぎ決勝、1分0秒78で優勝した北島康介

競泳日本選手権第1日

(4月11日 新潟県長岡市・ダイエープロビスフェニックスプール)
 男子100メートル平泳ぎを平凡なタイムで勝てたことに一番驚いたのは本人だった。「優勝しちゃった…、みたいな」と北島は自嘲気味に笑った。

 200メートルの世界記録保持者、18歳の山口と隣のコースで白熱のレースを展開。0秒25リードして50メートルを折り返すと、最後は0秒03の僅差で振り切った。とはいえ、ともに自己ベストより1秒以上遅れる低調な記録での決着。勝ったことで北島はメドレーリレーの代表となる可能性はあるが、1分0秒78は派遣標準記録には届かなかった。

 練習を再開してまだ3カ月。想定通りだった自身のタイムとは対照的に、他の選手の泳ぎは「もうちょっと高いレベルを想定していた」という。平井コーチにも「まさか勝つとはね」と驚かれた北島は、第一人者として「次の五輪に向けて引っ張っていってほしい選手もいたのに」とふがいない後輩たちにハッパをかけた。

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