遼 世界3位ローズ&5位スネデカーと予選ラウンド同組

[ 2013年4月10日 06:00 ]

公式練習日、16番で、恒例の水切りショットにトライする石川遼(中)。左はマナセロ、右は藤田寛之

11日開幕 マスターズ

(米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)
 ゴルフの祭典、マスターズは11日に米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで開幕する。9日は予選ラウンドの組み合わせが発表され、世界ランク115位の石川遼(21=フリー)は同3位のジャスティン・ローズ(32=英国)、同5位のブラント・スネデカー(32=米国)と同組となった。豪華競演で2年ぶり予選通過と自己最高の11年の20位を超える成績を狙う。

 桜も咲くオーガスタを早朝からパトロンが埋め尽くした。快晴で迎えた8日の公式練習初日。石川は藤田とコースに出て、インからはマッテオ・マナセロ(イタリア)も加わり、小技に重点を置いて練習した。18ホールを回り「5回目で優勝した人はいると思うし、コースの経験値だけでいえば足りている。もう5回目なんだ、という気持ちで自分を奮い立たせている」と意欲を語った。

 超高速グリーンの攻略とティーショットの落としどころが鍵となる。14番パー4は決勝ラウンドに進んで20位に入った11年の予選2日間でボギーを叩いたホール。苦手ホールを攻略すれば上位進出も十分に狙える。グリーンは起伏が激しく第2打はできるだけ短いクラブで打つのが理想。「右に打つと距離が長くなる」とこの日は1Wでドローをかけ左の短いラフへと運び、昨年まではほとんど6Iより大きいクラブだった第2打を理想といえる7Iでピンを狙った。過去の経験が生きたコースマネジメントだ。

 5度目の出場でマスターズを制したのは38年ヘンリー・ピカルド、57年ダグ・フォード(ともに米国)、61年ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、63年ジャック・ニクラウス(米国)の4人。今季9戦で6度の予選落ちの石川が優勝を狙える存在とはいえないが、オーガスタは米国のどのコースよりもラウンドしており、スコアのつくり方も分かってきた。さらに、予選ラウンドはB・スネデカー、J・ローズという豪華メンバーと同組。2人に引っ張られる形でスコアを伸ばしていく可能性は十分にある。「マスターズは一年のテスト」と位置づけている石川。世界ランク上位の猛者とのラウンドで不振から脱却する。

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