柔道パワハラ告発15選手が声明 JOCなどに「お礼」

[ 2013年3月17日 06:00 ]

柔道女子日本代表での暴力指導問題で、代理人として見解を述べる辻口信良弁護士(右)
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 女子15選手は18日に予定されている全柔連理事会の2日前に一区切りをつけた。辻口弁護士は「お礼」と題した選手の声明を発表。そこには「私たち15名としては、丁寧に調査を行っていただいたことで一つの区切りを迎えた思いです」とJOCや全柔連の第三者委員会に対する感謝の言葉がつづられていた。

 辻口弁護士は「目標である事情聴取をしていただき、早く柔道に専念したいと言っている」と説明した。選手は会見に出席せず、氏名も公表されなかった。15人の大多数は現役で、3年後のリオ五輪を目指しているとみられる。就任を要請されているあるコーチは「15人が誰か分からない。何を思いながらコーチの話を聞くのだろうか。指導できる自信がない」と二の足を踏む現状もある。全柔連の組織改革を含め、選手と指導者の信頼関係の醸成も急務。柔道界改革に区切りがつくのはまだ先の話となりそうだ。

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