暁斗2位!善斗3位!「特別な気分」兄弟初の同時表彰台

[ 2013年3月16日 06:00 ]

そろって表彰台に立ち、笑顔を見せる2位の暁斗(左)と3位の善斗(右)の渡部兄弟=ノルディックフォーカス撮影

ノルディックスキーW杯複合個人第16戦

(3月15日 ノルウェー・オスロ)
 渡部兄弟が初めての兄弟同時表彰台を達成した。兄・暁斗(24=北野建設)は優勝したエリック・フレンツェル(ドイツ)と5秒差の2位、弟・善斗(21=早大)はトップと22秒差の3位でW杯自身初の表彰台に上がった。

 最後の直線では、渡部暁に勝負をかける余力はなかった。W杯総合優勝を決めたフレンツェルに突き放されて両肩を落としてゴール。今季5度目の2位に「きつかった。最後は地力の差が出た」と顔をしかめた。前半飛躍は納得の飛躍で3位につけ、後半距離は自分より14秒前に発進したフレンツェルを積極的に追った。2周目で追い付き、飛躍首位の弟、渡部善とともにトップ集団を形成。最終周回は優勝を狙って「早めに仕掛けた」が、ライバルの体力を削ることができずに、逆に自分が力尽きてしまった。

 今季初勝利には届かなかったとはいっても、W杯で4試合続けて2位となり、ノルディックの聖地オスロで確かな実力を示したのは事実だ。初めて弟とともに表彰台に立ち「満足もしている。兄弟で表彰台に立つのは特別な気分」とも言った。

 ▽複合個人第16戦(1)エリック・フレンツェル(ドイツ)(飛躍(2)120・5点、距離(17)26分3秒5)(2)渡部暁斗(北野建設)タイム差5秒0((3)116・9点、(15)25分54秒5)(3)渡部善斗(早大)22秒2((1)122・5点、2526分33秒7)

 ※フレンツェルは今季6勝目、通算9勝目

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