シャンソン解雇訴訟が和解　元選手「前向きに考える」

シャンソン化粧品との和解について話す、元バスケットボール選手の川村李沙さん

　バスケットボール女子のシャンソン化粧品（静岡市）元選手で中国出身の川村李沙さん（３１）が解雇を不当とし、社員としての地位確認と慰謝料を同社に求めた訴訟で、和解が静岡地裁で成立したことが７日、分かった。代理人と川村さんらが記者会見で明らかにした。和解は５日付。

　川村さんは「失った時間は戻らないが、前向きに考える」と話した。

　原告側によると、和解は、（１）シャンソン化粧品と川村さんが社員契約終了を確認（２）今後の活動に必要な移籍承諾書の作成に同社が協力する―などの内容。

　シャンソン化粧品は２００３年、中国で川村さんをスカウトし、日本国籍を取得すれば同社でプレーできることや、日本代表として活躍する機会もあると説明。日本代表には選ばれたが、国際規定で出場できないまま１１年３月に解雇された。

　シャンソン化粧品広報担当は「選手の将来を考えて早期の和解に応じた」とコメントした。