遼7位後退 欲出た8番5I強行も飛びすぎてダボ

[ 2012年12月9日 06:00 ]

第3R、通算7アンダーで7位となった石川遼。9番のバンカーショット

アジアンツアータイ選手権第3日

(12月8日 タイ・チョンブリ アマタスプリング・カントリークラブ=7453ヤード、パー72)
 石川遼(21=パナソニック)は73とスコアを落とし通算7アンダーの7位に後退した。1アンダーで迎えた8番でクラブ選択ミス。グリーンをオーバーしてダブルボギーを叩くなど出入りの激しい一日だった。通算18アンダーの首位・シャール・シュワーツェル(28=南アフリカ)と11打差になり、優勝争いから脱落した。小林正則(36=フリー)も1つスコアを落とし通算8アンダーの6位となった。

 さあこれから、という時に落とし穴が待っていた。8番パー3で石川はダブルボギーを叩いた。ピンは2段グリーンの上の段。5Iで打ったボールは「最高」の手応えだったが、予想以上に追い風が吹いていた。ボールは奥のラフへ。ライが悪くウエッジでの寄せがグリーンに届かず、3オンで5メートル近くのボギーパットを残した。7番でバーディーを奪った直後に2つスコアを落とした。

 「6Iで打って“下の段でもよし”とするべきホール。欲だと思う、全ては。いくべきでなかったと思う。でも、1人でやっているわけではない。(加藤キャディーと)2人で考えた結果です」

 この日は杉並学院高ゴルフ部監督だった吉岡徹治さん(社団法人アジアジュニアゴルフ協会代表理事)が観戦に訪れていた。吉岡さんは「2年ぶりの勝利が薬になったのでしょう。以前の表情の硬さがなくなった」と喜んだ。だが、恩師の前でスコアを出せなかった。

 首位のシュワーツェルとは11打差に開いた。優勝ならマスターズ当確となる世界ランク50位以内に入る可能性もあったが、絶望的になった。ただし、当初から今大会の目的は「世界ランクを上げて今年最後のトーナメントを終えること」にある。来季につなげられるか否かは最終日次第だ。

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2012年12月9日のニュース