内柴被告 背筋伸ばし無罪主張「絶対していない 真実は明らかになる」 

[ 2012年9月12日 11:13 ]

 背筋を伸ばし、前を見据えた内柴正人被告(34)の声は少しかすれていた。「準強姦は絶対にしていない」。東京地裁で12日開かれた初公判。アテネ、北京両五輪で金メダルに輝いた柔道家は表情を変えぬまま、はっきりと無罪主張した。

 白のポロシャツにベージュ色のズボン姿。筋肉がはち切れんばかりに盛り上がり、以前よりややふっくらとした内柴被告は、傍聴席を見回した後、弁護人の前の席に座り、拳を握り締めて開廷を待った。

 罪状認否で弁護人から書面を手渡されると、両手で持ち、よどみない口調で朗読。「性的関係を持ったことは事実で、関係者に迷惑を掛け申し訳ない」と謝罪した上で「裁判が始まれば真実は明らかになると信じてきた」と、あらためて無罪を強調した。

 法廷内には被害者参加のための遮蔽板が設置され、物々しい空気に。検察官が起訴状を読み上げても、内柴被告は真っすぐ前を見据えて動かなかった。

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2012年9月12日のニュース